肩関節インピンジメントによる肩の痛み改善症例①

【来院者情報】

2025年 3月 60代 男性

主訴

左肩と左肘が痛くなる

特に重いものを持った際に痛みが出る。以前は右肩にもあったが今は左のみ

トレーニングを継続的に行って5年になる。特にベンチプレスを行うと顕著に左肩が痛くなってしまう。過去にも筋膜整体に通っており痛みは良くなるがベンチプレスを行うとまた痛みが出てしまうので根本的に動きも変えたい思い来ました

 

 

評価内容

【姿勢評価】

立位弓なり姿勢、頭部前方突出(ストレートネック)、上位胸椎フラット

【動作評価】

脊柱屈曲、伸展、回旋、側屈ROM低下

SH Mobility 上 シュラッグ、肩すくむ

SH Mobility 下 腰より少し上の位置まで

頸椎伸展、屈曲、回旋すべてROM低下

エンプティカンテスト陽性

フルカンテスト陽性

【筋膜の硬さ】

前腕から肩周り、肩甲骨にかけて硬さあり

 

上記評価から胸椎、肩甲骨での分離と共同の破堤により肩関節に負担を強いている評価

動作を阻害している筋膜の硬さもあるのでマニュアルアプローチから介入

施術内容

〈初回時〉

筋膜整体

触診での評価で硬さが顕著にあった筋膜へのアプローチ

筋膜への施術後痛みレベル10→5

施術後は痛みレベルが軽減

 

運動療法

呼吸エクササイズによる後縦郭に拡張

チェアマシンで肩甲骨外転プッシュ 後縦郭の拡張と前鋸筋への刺激

マシンでのエクササイズ実施後はさらに痛み軽減最初の半分以下になりました

次回までに行ってほしいエクササイズも提案

 

〈2回目〉

痛みは前回から軽減傾向

筋膜整体

前回同様の箇所と首周りまで範囲を広げ実施

筋膜への施術後痛みレベル10→4前回より感覚良し

運動療法

前回実施種目は宿題にし肩甲骨を安定させたまま胸椎伸展を促す種目実施

この種目での肩の痛みはないです

ベンチプレス動作に繋げるため肩甲骨を内転方向に促す種目も実施

 

3回目来院時までの間にベンチプレスを負荷を軽くして実施したそうですが肩の痛みは出ず張りは少し残るが痛みなくできたとのこと

この方は早い段階で痛みが軽減しましたがまだ動作が不慣れなため来院頻度を下げて運動療法を中心にコンディショニング維持のため実施しております

担当者:和藤 拓真(ワトウ タクマ)

浦和筋膜整体LIM