酸素カプセルはほとんど効果はありません!

酸素カプセルで酸素不足を解消しましょう!と言う謳い文句で営業している治療院やジムを最近多々見かけます。

実は酸素カプセルや酸素スプレーなどは酸素が薄い高地や肺疾患があるような方でないと効果はありません。

今回お伝えする内容は呼吸に関するお話です!

実は現代人は酸素が足りないのではなく呼吸過多により酸素の吸いすぎとそれに伴う二酸化炭素不足の方が多いのです。

なぜならばをお話ししますね!

酸素の吸いすぎが体調を崩す?
たくさん酸素を吸えばいい!深呼吸をしましょう!など

最近では酸素をたくさん取れば身体にいいと言う認識が多く広まってしまっています。

(この呼吸が常態化しておらずリラックス等を目的にしていれば問題ないです)

先ほどもいったように酸素カプセル、スプレーなどは1気圧の平地で健康な人が酸素を過剰に吸っても血中の酸素飽和濃度は上がりませんし、脳への酸素供給も増えません!

さらに言うと不健康な人ほど呼吸の量が多いと言われております。

人の呼吸量の平均値は毎分4〜6リットルと言われており

喘息患者の場合は毎分13〜15リットル

糖尿病、心臓病、がんなどの方は毎分13〜16リットルだそうです。

酸素の吸いすぎと二酸化炭素不足
重要なのは酸素をたくさん吸うことではなく体内にある二酸化炭素の方なのです。

どうゆうことかと言いますと

酸素は血中ではヘモグロビン(赤血球)と結びついて存在しています。

酸素飽和度と言い呼吸過多の人でもこの数値は95~98%と言われています。

しかしこれは酸素とヘモグロビンが結びついている状態のことで酸素が細胞に取り込まれていると言う数値ではありません。

酸素が細胞に取り込まれるには酸素とヘモグロビンを離さなければならないのです。

それを離す役割をするのが二酸化炭素なのです!

つまり細胞や血液内にある二酸化炭素が多いほど細胞に酸素が行き届くわけです。

これをボーア効果と言います。

大切なのは酸素を過剰に摂取することではなく適正な量の二酸化炭素なのです!

呼吸量が多くなるとそれに伴い二酸化炭素も出てしまうからです。

ここまで読むと酸素カプセルや酸素スプレー等が効果がないと言うのがお分かりになるはずです。

普段の食事や呼吸も重要です
人の血液にはpHと言うものがあります。

適正な血中pHは中性ですよね。二酸化炭素は血中に溶けると酸性を示します。

呼吸の量が多くなれば二酸化炭素も出てしまうので血中 pHはアルカリ性に傾きます。

反対に多ければ酸性に傾きます。

二酸化炭素によって血中 pHは変化するのです。

深呼吸いわゆる胸式呼吸を行うと酸素を取り入れるのが多い分二酸化炭素は出てしまいますよね。

偏った食事肉中心や加工食品などを食べていると血液 pHは酸性に傾いてしまいます。

酸性に傾くと脳は呼吸量をあげ二酸化炭素を出し pHを調整しようとするのです。

つまり呼吸の仕方、食事の仕方でも偏ってしまうのです!

まとめ
酸素不足ではなく酸素の過剰摂取、呼吸過多が問題である。

重要なのは二酸化炭素である

酸素が細胞に取り込まれる際には酸素とヘモグロビンを分離させなければならない。分離させるのに必要なのが二酸化炭素である。ボーア効果と言う

食事や呼吸の仕方でも血中 pHが変わり呼吸過多になる可能性がある

酸素カプセル等を入り口に営業している治療院やジムは考えた方がいいでしょう。

まずは安静時から口呼吸をしている方は鼻呼吸を意識してみてください。

いびきをかかれている方は口に貼るテープも販売させれていますので活用してみてください。

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