変形性膝関節症による膝の痛み改善症例②

【来院者情報】

2024年 6 月 60代 女性

主訴

右膝外側が半年前くらいから痛く階段の登り降りや曲げたりするのが苦痛です。

もともと左膝内側が痛かったが痛みが引いてきてかばっていた右膝が痛くなってしまいました

特に階段を降りるときが辛いです。

バレーボールもやっているので痛みなくできるようになりたいです

 

評価内容

【姿勢評価】

立位弓なり姿勢、頭部前方突出、胸椎フラット、膝関節軽度屈曲

【動作評価】

脊柱屈曲、伸展、回旋、側屈ROM低下

スクワットモーション:膝優位、股関節が使えていない、しゃがむ怖さありそのため左荷重

シングルレッグ:右軸時重心移動が正しく出ず、上半身で代償

【歩行評価】

右支持での立脚中期から終期において左股関節でのローディングがうまく出ない

【筋膜の硬さ】

股関節周囲、大腿前面、大腿内側にかけて硬さが顕著にあり

 

上記評価内容から
膝も軽度屈曲し硬くなっていることから上行性連鎖が破堤し膝へのストレスが高くなっていると評価

また股関節の動きも出ていないので膝の動きを出した後には股関節の動きまでつなげる必要がある

施術内容

〈初回時〉

筋膜整体

触診での評価で硬さが顕著にあった筋膜へのアプローチ

筋膜への施術後痛みレベル10→6

膝も伸びるようになりました

スクワットでの怖さも軽減、ただしまだ膝優位な動作ではある

 

運動療法

呼吸エクササイズによる後縦郭に拡張

股関節のhinge動作を促す種目

 

〈2回目〉

痛みは前回から軽減傾向

筋膜整体

前回同様の箇所とお尻まで範囲を広げ実施

筋膜への施術後痛みレベル10→5前回より感覚良し

運動療法

チューブを負荷に膝伸展を出すエクササイズ

まだ膝周り、股関節周囲の硬さが強いため前回のエクササイズは宿題にし施術メインで実施

 

 

この方は硬さが強いのと膝の曲げ伸ばしを優先的に行いたかったので3回目くらいまでは施術がメインでした4回目以降は徐々にエクササイズも増やしていき膝の曲げ伸ばしもできるようになってきました

現在は膝の可動域は完全には出ていないものの痛みはほぼない状態で趣味のバレーボールもできています

来院頻度を下げて運動療法を中心にコンディショニング維持のため継続しております

担当者:和藤 拓真(ワトウ タクマ)

ページ監修者:和藤 拓真

浦和筋膜整体LIM代表

【資格】
・柔道整復師
・健康運動指導士
・健康運動実践指導者
・その他多数

【経歴】

日本医学柔整鍼灸専門学校柔道整復学科卒業
株式会社R-body project
聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス派遣トレーナー
プロバスケットリーグ B.LEAGUE 群馬クレインサンダーズコンディショニングトレーナー
DNS公認アドバイザー
Aqua Sport &spaマネージャー
古屋整形外科 運動療法、スタッフ教育

浦和筋膜整体LIM