ぎっくり腰による腰の痛み改善症例②

【来院者情報】

2025年 3 月 30代 女性

主訴

昨日職場で重たいものを運んでかがんだ時に痛みが出たがすぐに良くなるだろうと思っていたらどんどん痛みが増してきた。痛みレベルは下がっておらず、寝ていても寝返りが打てないほど痛いです

特に左右肩甲骨の下あたりが痛く、ぎっくり背中かと思います。

 

評価内容

【姿勢評価】

立位弓なり姿勢、頭部前方突出、胸椎フラット 急性症状のため代償している可能性あり

【動作評価】

脊柱屈曲、伸展、回旋、側屈:痛みが強いためそれ以上は行わず

スクワットモーション:背中の痛みが強いため行えず

シングルレッグ:右軸時重心移動が正しく出ず、上半身で代償 痛みがあるので過緊張気味

フェーバーテスト:左右陽性 緊張が強い

SLR:自動では上がらず他動でROM出る SMCD

【歩行評価】

痛みによる代償動作あり

【筋膜の硬さ】

胸郭、股関節周囲、大腿前面、腰方形筋部にかけて硬さあり

 

上記評価内容から

急性症状で痛みによる過緊張が強い。
もともとが反り腰、反り胸であり、過去にも同じところを痛めているとのこと。
脊柱の分節運動が行えておらず後部連鎖筋優位な状態である
まずは緊張をとるために低閾値の運動を処方し様子を見る

施術内容

〈初回時〉

筋膜整体

触診での評価で硬さが顕著にあった筋膜へのアプローチ

筋膜への施術後痛みレベル10→8

痛みは最初より少し軽減

 

運動療法

呼吸エクササイズによる後縦郭に拡張、緊張の抑制

bridgeエロンゲーションにより脊柱の分節運動上げられる範囲で実施
side to sideで痛み強く出るのでまだ回旋は行わず

怖さもあるので閾値の低い動きからスタート

〈2回目〉

自宅でもエクササイズを継続しており痛みも前回から軽減傾向

筋膜整体

前回同様の箇所と肩甲骨周囲まで範囲を広げ実施

筋膜への施術後痛みレベル10→5前回より感覚良し

運動療法

前回より痛みも軽減しているのでside to sideを実施
痛みなく行えました。
チェアを使い背中を開くエクササイズも実施
痛みまでは行かないが怖さが少し出るとのことでした

 

この方はご自宅でのセルフケアも継続してくださっており早い段階で痛みが引き、3回目来院時には痛みもほぼないくらいまで軽減していました。若干の張りと動きにくさが残るとのこと

痛みはほぼなくなったがまだ動きは後部連鎖筋優位なので現在は運動療法メインで実施しています

 

担当者:和藤 拓真(ワトウ タクマ)

浦和筋膜整体LIM